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特別支援学校の主な就職先はどこ?就職率や給与・職業選びのポイントを解説

「卒業後はどんな進路を選べばいいのだろう」「自分に合った仕事は見つかるのかな」と、不安を感じている方やご家族も多いのではないでしょうか。

本記事では、それぞれの進路の特徴や仕事内容、給与・工賃の考え方、仕事選びのポイント、利用できる支援機関についてわかりやすく解説します。

職場実習なども活用しながら、自分らしく安心して長く働ける進路を見つけるためのヒントをご紹介します。 

目次

この記事を読むと分かること

 

  • 特別支援学校の卒業後はどんな進路がある?
  • 主な就職先や給与・工賃はどのくらい?
  • 自分に合う仕事はどう選べばいい? 

特別支援学校の主な進路や就職先と給与

特別支援学校高等部の卒業後は、企業への一般就労、障害福祉サービスの利用、専門学校などへの進学が主な進路です。

就職者の割合は年度や障害種別によって異なりますが、おおむね3割前後で推移しており、福祉施設や就労支援サービスを利用する卒業生も多くいます。

出典:文部科学省「特別支援教育資料」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1406456_00012.htm

企業などに就職する一般就労

一般就労とは、企業や官公庁などと雇用契約を結んで働くことです。障害者雇用枠と一般雇用枠があり、製造、事務、清掃、物流、小売など幅広い業種が就職先になります。

給与は雇用形態、労働時間、仕事内容によって異なります。障害者雇用でも最低賃金が適用され、社会保険や通勤手当、賞与などの条件は勤務先ごとに定められます。求人票では月給だけでなく、勤務時間や手当、契約更新の条件も確認することが大切です。

就労継続支援A型・B型の利用

就労継続支援は、一般企業で働くことが難しい人に就労の機会や訓練を提供する障害福祉サービスです。

A型では事業所と雇用契約を結ぶため、原則として最低賃金以上の給与が支払われます。

B型では雇用契約を結ばず、体調や特性に合わせて軽作業や製品づくりなどに取り組みます。

受け取るのは給与ではなく工賃であり、金額は作業内容や事業所によって異なります。A型・B型ともに、利用には市区町村が交付する障害福祉サービス受給者証が必要です。

就労移行支援を利用して就職を目指す

就労移行支援は、一般就労を希望する人が就職に必要な知識やスキルを身につけるためのサービスです。

ビジネスマナー、パソコン操作、職場実習、応募書類の作成、面接対策などの支援を受けられます。

訓練を目的とするため、原則として給与は支給されません。利用期間は原則2年以内で、就職後に職場定着支援を受けられる場合もあります。

福祉施設・生活介護などを利用する

日常生活で継続的な支援が必要な場合は、生活介護や地域活動支援センターなどを利用する進路があります。生活介護では、食事や移動の介助、創作活動、生産活動、機能訓練などが行われます。

就職ではないため、基本的に給与はありません。生産活動に参加した場合は工賃が支払われることがありますが、施設ごとに金額や活動内容が異なります。

専門学校・職業訓練校へ進学する

卒業後すぐに就職せず、専門学校や障害者職業能力開発校などで専門知識や技能を学ぶ選択肢もあります。

情報処理、事務、製造、デザイン、調理などを学び、資格取得や一般就労を目指します。

進学中は給与を得る進路ではなく、学校や訓練内容によって授業料、教材費、交通費などが必要です。応募条件や選考方法、利用できる奨学金・給付制度を事前に確認しましょう。

特別支援学校からの主な就職先の仕事内容を紹介!

特別支援学校の卒業生は、製造業や事務、清掃、物流など幅広い分野で働いています。

障害の特性や本人の適性によって担当業務は異なりますが、手順が明確で、作業内容を習得しやすい仕事が多く見られます。

製造業

製造業では、部品の組み立て、加工、検品、仕分け、梱包などを担当します。作業工程が細かく分けられている職場も多く、決められた手順を守って正確に作業できる人に向いています。

事務やデータ入力

事務職では、パソコンを使ったデータ入力、書類の整理、郵便物の仕分け、資料の印刷などを行います。読み書きやパソコン操作が得意で、集中して取り組める人に適した仕事です。

清掃やビルメンテナンス

オフィスビル、商業施設、病院、ホテルなどで、床や窓、トイレ、共用スペースの清掃を担当します。清掃用具の管理やごみの回収が含まれる場合もあり、作業手順を身につければ安定して続けやすい仕事です。

農業や園芸

農業や園芸の仕事には、野菜の栽培・収穫、種まき、除草、花の手入れ、出荷準備などがあります。屋外作業だけでなく、収穫物の選別や袋詰めなど、屋内で行う作業もあります。

ファーマーズマーケットで自立し安心|長く続けられる農業の道

ファーマーズマーケットでは、一人ひとりの特性やペースに合わせたサポートを大切にし、安心して長く働ける環境づくりに取り組んでいます。

農業を通じて幅広い仕事に携わりながら、働く喜びや自信を育めることが魅力です。支援員が日々の業務を丁寧にサポートするほか、企業への就職や自立に向けた支援体制も充実しています。実際に高い定着率を維持しており、「自分らしく働き続けたい」「安心して新しい一歩を踏み出したい」という方にもおすすめです。

まずは農場見学で、実際の職場の雰囲気をご覧ください

物流や倉庫内作業

物流センターや倉庫では、商品のピッキング、仕分け、検品、梱包、ラベル貼りなどを行います。身体を動かす仕事が中心ですが、端末を使った在庫確認や数量確認を担当する場合もあります。

宿泊施設などのバックヤード業務

ホテルや旅館では、客室清掃、ベッドメイク、リネン類の回収、備品の補充、食器洗浄などを担当します。接客を伴わない業務も多く、複数人のチームで役割を分担して働く職場があります。

介護や福祉の補助業務

高齢者施設や福祉施設では、清掃、洗濯、配膳、備品補充、レクリエーションの準備など、職員を支える補助業務を行います。介護資格を必要としない仕事もありますが、担当範囲は施設によって異なります。

公務員

国や地方自治体では、障害者を対象とした採用選考が実施されることがあります。採用後は、書類整理、データ入力、郵便物の発送、庁舎内の軽作業などを担当するのが一般的です。

特例子会社

特例子会社は、障害者の雇用に配慮して設立され、一定の要件を満たして認定された会社です。事務、清掃、印刷、郵便物の仕分け、製造補助など仕事内容は多岐にわたり、指導担当者の配置や設備面の配慮が行われている職場もあります。

自分に合った職業と就職先を選ぶポイントとは?

長く働き続けるには、仕事内容だけでなく、障害特性に合った職場環境や必要な配慮まで確認することが大切です。特別支援学校の進路指導や支援機関も活用しながら、自分に合う就職先を検討しましょう。

得意な作業と苦手な環境を整理する

得意な作業、興味のある分野、苦手なことを具体的に整理しましょう。

「手順が決まった作業は続けやすい」「大きな音や急な予定変更が苦手」など、実習や学校生活での経験を振り返ると判断しやすくなります。

必要な合理的配慮も明確にしておきましょう。指示を一つずつ伝えてもらう、写真やチェックリストを使う、休憩場所を確保するといった希望を整理すると、企業とのミスマッチを防げます。

給与だけでなく勤務時間や通勤方法も確認する

求人票を見る際は、給与に加えて雇用形態、勤務時間、休日、社会保険、業務内容を確認します。無理なく働くためには、体力や生活リズムに合う勤務日数かどうかも重要です。

通勤経路、所要時間、交通機関の混雑状況も確認してください。一人での通勤が難しい場合は、家族や学校、支援機関と相談し、継続できる方法を検討しましょう。

職場実習で仕事内容と相性を確かめる

職場実習は、求人票だけでは分からない作業の難易度や職場の雰囲気を確認できる機会です。指示の分かりやすさ、作業速度、休憩の取り方、同僚とのコミュニケーションなどを確かめます。

実習後は、できたことや困ったことを教員や支援者と振り返りましょう。企業からの評価も参考にすると、適性や就職前に身につけるべきスキルが見えてきます。

障害者雇用の実績と支援体制を確認する

障害者雇用の実績がある企業でも、支援内容は職場ごとに異なります。相談担当者の有無、業務指示の方法、定期面談、体調不良時の対応などを応募前や面接時に確認しましょう。

必要な配慮を伝える際は、苦手なことだけでなく、自分で対応できる方法も説明することが重要です。学校や就労支援機関による職場定着支援を利用できるかも確認しておくと安心です。

【一目でわかる】就職活動で利用できる支援機関の一覧表

就職先探しや応募書類の作成、面接、就職後の定着については、複数の支援機関に相談できます。主な相談先は次のとおりです。

支援機関 主な支援内容 利用する場面
特別支援学校の進路指導担当 進路相談、求人情報の提供、職場実習、企業との調整 在学中から卒業まで
ハローワーク 障害者向け求人の紹介、職業相談、応募支援 求人を探すとき
地域障害者職業センター 職業評価、就職準備、ジョブコーチによる支援 適性や必要な配慮を整理するとき
障害者就業・生活支援センター 就業面と生活面を一体的に支援 就職活動や職場定着に不安があるとき
就労移行支援事業所 職業訓練、応募書類の作成、面接練習、就職後の定着支援 就職に向けた準備が必要なとき
自治体の障害福祉担当窓口 利用できる福祉サービスや地域の相談先の案内 支援制度を確認するとき

支援内容や利用条件は機関によって異なります。一人で判断せず、学校や家族、支援者と情報を共有しながら、希望や障害特性に合う相談先を選びましょう。

Q&A|特別支援学校の就職先に関するよくある質問

特別支援学校から大企業に就職できますか?

特別支援学校から大企業へ就職することは可能です。

一般企業の障害者雇用枠だけでなく、障害のある人の雇用を目的に設立された特例子会社へ就職する選択肢もあります。

応募条件や仕事内容、必要な配慮は企業によって異なります。学校の進路指導担当者やハローワークに相談し、職場実習を通じて適性や職場環境を確認することが大切です。

卒業後すぐに就職しない選択もできますか?

卒業後すぐに一般就労を選ばず、就労移行支援や就労継続支援A型・B型などの障害福祉サービスを利用することも可能です。専門学校や職業訓練校へ進み、知識や技能を身につけてから就職を目指す方法もあります。

利用できる進路は、障害の状態や自治体の認定、各施設の受け入れ条件などによって異なります。本人の希望を尊重し、学校や自治体の障害福祉窓口、相談支援事業所と早めに相談しましょう。

障害者手帳がなくても就職できますか?

障害者手帳がなくても、一般の採用枠で就職することは可能です。一方、企業の障害者雇用枠では、原則として身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などの所持が応募条件になります。

手帳の有無によって利用できる制度や支援が異なるため、在学中に学校の進路指導担当者やハローワークへ確認してください。必要な配慮をどのように企業へ伝えるかも含め、本人に適した就職方法を検討することが重要です。

まとめ

特別支援学校の卒業後は、企業への一般就労だけでなく、就労継続支援A型・B型や就労移行支援、生活介護、専門学校への進学など、さまざまな進路があります。主な就職先は、製造業、事務、清掃、物流、農業、介護・福祉の補助業務、特例子会社などです。

長く安心して働くためには、給与だけで判断せず、得意な作業、苦手な環境、勤務時間、通勤方法、職場の支援体制を確認することが大切です。職場実習で適性を確かめ、学校やハローワーク、就労支援機関と相談しながら、自分に合った進路を選びましょう。

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