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障害者雇用での面接質問例まとめ!企業が確認すべきポイントと注意点とは

障がい者雇用 面接 質問例

障害者雇用の面接で「応募者の能力をどう見極めるか」「どこまで質問して良いのか」と悩んでいませんか?

この記事を読めば、採用担当者が知りたい目的別の質問例から、法律違反を避けるためのNG質問、さらには応募者からの逆質問への答え方までわかります。本記事で紹介する具体的な質問例と注意点を押さえ、入社後のミスマッチを防ぎ、応募者が長期的に活躍できる採用を実現しましょう。

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目次

この記事を読むと分かること

 

  • 障害者雇用の面接で、事前に押さえるポイントとは?
  • どんな質問をすればミスマッチを防げる?
  • 面接で聞いてはいけないNG質問とは?

 

障害者雇用の面接前に企業が準備すべき3つのこととは?

採用後のミスマッチを防ぎ、応募者が安心して能力を発揮できる環境を整えるためにも、面接に臨む前に以下の3つのポイントを必ず確認しておきましょう。

これらの準備が、応募者との信頼関係を築く第一歩となります。

募集職種の業務内容と役割の明確化

まず、採用したい人材にどのような業務を任せるのか、その役割を具体的に定義することが重要です。

障害の有無にかかわらず、業務内容が曖昧では、応募者は自身が貢献できるか判断できません。担当する業務を「タスク」単位で細かく洗い出し、それぞれの業務の頻度、難易度、求められるスキルなどを整理した「職務記述書(ジョブディスクリプション)」を作成しましょう。

その上で、「必須の業務」と「できればお願いしたい業務」を切り分けておくと、面接時に本人の意向や適性を確認しやすくなり、入社後の業務調整もスムーズに進みます。

受け入れ部署との連携と合理的配慮の事前検討

障害者雇用は、人事部だけで完結するものではありません。実際に応募者と共に働くことになる「受け入れ部署」の理解と協力が、採用後の定着を大きく左右します。

面接前に、受け入れ部署の責任者やメンバーと情報共有の場を設け、障害者雇用に対する方針や目的を伝えましょう。その上で、想定される障害特性に対して、どのような「合理的配慮」が可能かを事前に検討しておくことが大切です。

例えば、業務指示の方法、作業環境の整備、休憩の取り方など、現場で提供できる配慮を具体的にリストアップしておくことで、面接時に現実的な話し合いが可能になります。

障害特性に関する正しい知識のインプット

面接官が障害に対する偏見や誤った知識を持っていると、無意識のうちに応募者を傷つける質問をしてしまったり、能力を正しく評価できなかったりする恐れがあります。

身体障害、知的障害、精神障害、発達障害など、障害の種類は多様であり、その特性も一人ひとり異なります。「障害があるから〇〇はできないだろう」といった先入観を捨て、一人ひとりの個性や強みに目を向ける姿勢が求められます。

厚生労働省やハローワーク、地域の障害者職業センターなどが提供する情報を活用し、面接官全員が障害に関する基本的な知識と、多様性を受け入れるマインドセットを持つことが、公正な採用活動の基盤となります。

【目的別】障害者雇用の面接で使える具体的な質問例!

障害者雇用の面接では、応募者の能力や適性、人柄を正しく理解すると同時に、安心して働いてもらうために必要な配慮事項を的確に把握することが重要です。

ここでは、面接で確認すべき「4つの目的」に分け、それぞれの具体的な質問例と質問の意図を解説します。

「人柄や仕事への意欲を確認する」ための質問例

応募者の価値観や働くことへの熱意、社風とのマッチ度を測るための質問です。一般的な面接でも用いられますが、仕事に対する前向きな姿勢や考え方を引き出すことを意識しましょう。

  • 質問例1:「自己紹介をお願いします。」
    質問の意図コミュニケーション能力の基礎や、自身のことを客観的に説明できるかを確認します。簡潔に分かりやすく話せるかどうかがポイントです。
  • 質問例2:「当社のどのような点に魅力を感じ、応募されましたか?」
    質問の意図企業理念や事業内容への理解度と、入社意欲の高さを確認します。企業研究をしっかり行っているかどうかが分かります。
  • 質問例3:「仕事をする上で大切にしたいことは何ですか?」
    質問の意図応募者の仕事観や価値観が、企業の文化やチームの方針と合うかを見極めます。協調性や責任感といった側面も垣間見えます。
  • 質問例4:「あなたの長所と、それを仕事でどのように活かせるか教えてください。」
    質問の意図自己分析力と、自身の強みを客観的に捉え、業務に結びつけて考える力を確認します。

 

「経験やスキルを見極める」ための質問例

募集職種で求められる能力や経験が、応募者に備わっているかを確認するための質問です。過去の具体的なエピソードを交えて話してもらうことで、スキルの再現性や応用力を判断します。

  • 質問例1:「これまでの職務経歴について教えてください。特に、今回の募集職種に関連する経験があれば詳しくお聞かせいただけますか?」
    質問の意図職務遂行能力の有無や、即戦力としての可能性を判断します。具体的な業務内容や役割、実績などを深掘りします。
  • 質問例2:「前職(あるいは過去の経験)で、最も成果を上げたと感じたエピソードは何ですか?」
    質問の意図成功体験を通じて、応募者の得意なことや強み、仕事への取り組み方を把握します。どのような状況で能力を発揮できるのかを知る手がかりになります。
  • 質問例3:「仕事で困難な状況に直面した際、どのように乗り越えましたか?」
    質問の意図課題解決能力やストレス耐性を確認します。困難な状況への向き合い方や、周囲と協力して解決する姿勢があるかを見ます。
  • 質問例4:「〇〇(具体的なPCソフト名など)はどの程度使えますか?」
    質問の意図業務に必要な専門スキルやテクニカルスキルのレベルを具体的に確認します。「関数を使って集計ができます」「定型文の作成ができます」など、具体的な操作レベルを尋ねることが重要です。

 

「障害特性と必要な配慮を把握する」ための質問例

障害者雇用の面接で最も重要なパートです。応募者が能力を最大限に発揮し、安定して働き続けるために、企業としてどのようなサポート(合理的配慮)が必要かを具体的にすり合わせます。

オープンクエスチョンで、応募者本人が話しやすい雰囲気を作ることが大切です。

業務遂行上の配慮に関する質問

  • 質問例1:「業務を行う上で、得意なことや、逆に苦手なことがあれば教えてください。」
    質問の意図得意な業務を任せることで早期の活躍を促し、苦手な業務にはサポート体制やツール導入などの配慮を検討するための情報を得ます。
  • 質問例2:「集中して作業に取り組むために、何か工夫されていることはありますか?また、弊社で何かお手伝いできることはありそうでしょうか?」
    質問の意図セルフマネジメントの方法を尋ねることで、本人の自己理解度を確認します。パーテーションの設置や静かな席への配置など、環境面の配慮を検討する材料になります。
  • 質問例3:「業務の指示を受ける際、口頭での説明とマニュアルのような文書での説明、どちらが分かりやすいですか?」
    質問の意図応募者にとって最も理解しやすいコミュニケーション方法を確認し、入社後のスムーズな業務指示や教育体制を整えるために役立てます。

 

職場環境やコミュニケーションに関する質問

  • 質問例1:「業務で分からないことや困ったことがあった場合、どのようなタイミングで、誰に相談したいですか?」
    質問の意図報告・連絡・相談のスタイルを確認し、適切なサポート担当者(メンター)の設定や、質問しやすい雰囲気づくりに活かします。
  • 質問例2:「休憩は、ご自身のタイミングで取得したいですか?あるいは、決まった時間に全員で取りたいですか?」
    質問の意図疲労の蓄積を防ぎ、安定して就労を続けるためのペース配分に関する希望を確認します。本人の特性に合わせた柔軟な休憩時間の運用を検討します。
  • 質問例3:「職場の他のメンバーに、ご自身の障害について、どのような情報をお伝えすることを希望されますか?」
    質問の意図プライバシーに配慮しつつ、本人の同意のもとで、受け入れ部署の社員が理解・協力すべき範囲を決定するために重要です。「特に伝える必要はない」「緊急時の対応方法だけ伝えてほしい」など、本人の意向を尊重します。

 

体調管理や通院に関する質問

  • 質問例1:「ご自身の体調の変化(疲れのサインなど)に気づくために、何か意識していることはありますか?」
    質問の意図体調の自己管理能力を確認するとともに、企業側がどのような変化に気を配ればよいかのヒントを得ます。
  • 質問例2:「定期的な通院の必要はありますか?もしあれば、頻度や時間帯など、差し支えない範囲で教えていただけますか?」
    質問の意図通院に必要な休暇(時間休や半休など)の取得について、事前に勤務シフトや業務量の調整が可能かを検討するために確認します。あくまで業務との両立を前提とした質問であることが重要です。
  • 質問例3:「体調が優れないと感じた場合、弊社としてどのような対応をすると安心できますか?」
    質問の意図急な体調不良時の対応方法(休憩室の利用、早退の相談など)を事前にすり合わせることで、本人も企業側も安心して対応できる体制を整えます。

 

「長期的な就労とキャリア」に関する質問例

応募者が入社後、どのように成長し、会社に貢献していきたいと考えているかを確認します。長期的な視点でのマッチングを図り、定着と活躍への意欲を測るための質問です。

  • 質問例1:「入社後、どのような仕事に挑戦してみたいですか?」
    質問の意図:仕事への好奇心や向上心を確認します。本人の希望と会社の育成方針が合致するかを見極める材料になります。
  • 質問例2:「今後、どのようなスキルを身につけていきたいですか?」
    質問の意図:キャリアアップへの意欲や学習意欲を把握します。資格取得支援制度など、会社が提供できるサポートを提示するきっかけにもなります。
  • 質問例3:「5年後、10年後、どのような社会人になっていたいですか?」
    質問の意図:応募者の長期的なキャリアプランや将来のビジョンを確認します。自社でそのビジョンが実現可能か、長く働き続けてもらえるかを判断する一助となります。

 

要注意!障害者雇用の面接で聞いてはいけないNG質問例

障害者雇用の面接では、応募者の人権を尊重し、公正な採用選考を行うことが法律で定められています。良かれと思ってした質問が、意図せず応募者を傷つけたり、法律に抵触したりする可能性があります。

ここでは、面接で避けるべきNG質問の具体例を解説します。

障害の原因や経緯などプライバシーに関する質問

業務遂行能力とは直接関係のない、障害の原因や経緯、家族構成といったプライベートな領域に踏み込む質問は不適切です。

厚生労働省が示す「公正な採用選考の基本」においても、応募者の適性と能力に関係のない事項を把握することは、就職差別につながる恐れがあるとして禁止されています。

【具体的なNG質問例】

  • 「障害の原因は何ですか?事故ですか、生まれつきですか?」
  • 「いつからその障害になったのですか?」
  • 「障害者手帳は何級ですか?」
  • 「ご家族に同じ障害の方はいらっしゃいますか?」
  • 「現在、どのような薬を服用していますか?」

これらの質問は、応募者に心理的な負担を与えるだけでなく、採用の判断基準が本人の能力や適性ではなく、障害そのものに向いていると誤解されかねません。

薬の服用や病歴について確認したい場合は、「業務に影響のある持病や服薬はありますか」ではなく、「体調管理のために、定期的な通院など業務上必要な配慮はありますか」といった形で、あくまで業務に必要な配慮を確認する質問に留めましょう。

能力や適性に関係のない差別的な質問

応募者の能力や適性を評価する上で、合理的・客観的な根拠に基づかない質問は、差別と見なされる可能性があります。

障害があることを前提として、特定の業務ができないと決めつけたり、個人の生活に関する価値観を問いただしたりするような質問は絶対に避けるべきです。

特に、障害と直接関係のない結婚や出産などのライフプランに関する質問は、男女雇用機会均等法の観点からも問題となります。

【具体的なNG質問例】

  • 「障害があるのに、結婚や子育ては大変ではないですか?」
  • 「(精神障害のある方に対し)気分に波があるようですが、周りに迷惑をかけずに働けますか?」
  • 「障害のない人と比べて、仕事のスピードは遅いですか?」
  • 「残業や休日出勤はできないですよね?」

これらの質問は、応募者の尊厳を傷つけるだけでなく、企業のコンプライアンス意識を疑われる原因にもなります。

残業や休日出勤の可否を確認したい場合は、「繁忙期には月〇時間程度の残業をお願いする可能性がありますが、対応は可能ですか」のように、全ての人に同じ条件で確認することが重要です。

予断や偏見にもとづく質問

「〇〇障害の人は、〇〇が苦手だろう」といった、障害種別に対するステレオタイプや思い込みに基づく質問は、応募者の可能性を狭めることにつながります。

障害の特性や程度、得意・不得意は一人ひとり全く異なります。面接官の持つ先入観で応募者を判断するのではなく、本人自身の言葉で語られる能力や経験、工夫に耳を傾ける姿勢が求められます。

【具体的なNG質問例】

  • 「(視覚障害のある方に対し)パソコンの操作はできないと考えてよいですか?」
  • 「(聴覚障害のある方に対し)電話応対は無理ですよね?」
  • 「(発達障害のある方に対し)空気を読むのが苦手だと聞きますが、チームで働けますか?」
  • 「(身体障害のある方に対し)営業のような外回りの仕事は難しいですよね?」

これらの質問は、応募者が持つ能力や、ICTツールなどを活用して業務を遂行する工夫をヒアリングする機会を失わせます。

「この業務は難しいですよね?」と決めつけるのではなく、「この業務について、どのような方法や配慮があれば取り組めそうでしょうか?」と、共に解決策を探る前向きな姿勢で質問することが、信頼関係の構築につながります。

求職者からの逆質問で企業が伝えるべきこととは?

面接の終盤に設けられる「逆質問」の時間は、単に応募者の疑問に答えるだけではありません。応募者との相互理解を深め、信頼関係を築く場として有効に活用しましょう。

逆質問から応募者の意欲や不安を読み取る

応募者からの逆質問は、その人の仕事に対する意欲や価値観、そして何に不安を感じているかを知るための貴重な情報源です。質問の内容から、応募者が何を重視しているのかを注意深く読み取りましょう。

例えば、「具体的な業務内容」や「チームの目標」に関する質問が多ければ、仕事への意欲が高いと考えられます。一方で、「合理的配慮の実績」や「通院への理解」に関する質問は、自身の障害と向き合い、長く安定して働きたいという真剣な思いの表れです。

これらの質問の背景を汲み取ることで、応募者の人柄や働く上での希望をより深く理解できます。

誠実な回答で入社後の信頼関係を築く

逆質問に対しては、誠実かつ具体的に回答することが何よりも重要です。曖昧な返答やその場しのぎの回答は、応募者に不信感を与え、内定辞退や早期離職の原因になりかねません。

特に、合理的配慮に関する質問には丁寧に対応しましょう。現時点で対応できること、難しいことを正直に伝え、代替案を一緒に考える姿勢を示すことが大切です。

企業の真摯な態度は応募者に安心感を与え、入社後の円滑なコミュニケーションと信頼関係の構築につながります。

16年の実績とノウハウで採用も担当!障害者雇用支援の魅力

障害者雇用のノウハウが社内に不足しており、採用や定着に不安を感じる企業も少なくありません。そのような場合、外部の専門的な支援サービスを活用するのも有効な選択肢の一つです。

例えば、農業を活用した障害者雇用支援サービス「ファーマーズマーケット」は、16年以上の実績を持ち、企業の採用活動から入社後の定着支援までをトータルでサポートしています。

専門の担当者が企業の代わりに採用活動を行い、障がいを個性として受け入れることで定着率95%を達成しています。

障害者雇用の進め方に迷ったときにはぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

本記事では、障害者雇用の面接における質問例や企業側の注意点を解説しました。面接の成功は、募集職種の明確化や合理的配慮の検討といった事前準備から始まります。

面接当日は、スキルや意欲を確認する質問に加え、障害特性や必要な配慮を具体的にすり合わせることが不可欠です。

NG質問を避け、誠実な対話で相互理解を深めることが、入社後のミスマッチを防ぎ、求職者が能力を発揮して長く活躍できる職場環境の実現につながります。

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