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障がい者が支援を受けながら働くには?相談先と利用できる制度をわかりやすく解説!

障がい者 支援 受けながら 働く

障がいがあって働くことに不安を感じていませんか?

「どんな仕事ならできるだろう」「誰に相談すればいいの?」と悩んでいる方も多いかもしれません。

この記事を読めば、障がいのある方が支援を受けながら働くための具体的な選択肢がわかります。さらに、仕事の悩みを相談できる窓口や、就職から職場定着までを支える公的なサービスも詳しく解説。この記事を参考に、安心して働ける未来への第一歩を踏み出しましょう。

目次

この記事を読むと分かること

 

  • 障がい者が支援を受けながら働くには、どんな選択肢がある?
  • 仕事の悩みはどこに相談すればいい?
  • 就職から職場定着まで使える制度や支援サービスには、どんなものがある?

 

どんな働き方がある?障がい者が支援を受けながら働く4つの選択肢!

障がいのある方が支援を受けながら働くといっても、その方法は一つではありません。ご自身の体調や状況、目指したい将来像に合わせて、様々な選択肢があります。

ここでは、代表的な4つの働き方・支援サービスをご紹介します。それぞれの特徴を理解し、あなたにぴったりの働き方を見つけるための第一歩にしましょう。

① 障害者雇用枠での一般就労

一般の企業に就職し、会社員として働く方法です。

「障害者雇用枠」とは、障害者雇用促進法に基づき、企業が障がいのある方を一定の割合で雇用することを義務付けられた制度のことです。この枠で採用されると、障がいの特性について会社から理解や配慮(合理的配慮)を得ながら働くことができます。

給与や福利厚生は、同じ会社で働く他の社員とおおむね同じ条件となるのが一般的です。安定した収入を得ながら、キャリアを築いていきたい方に向いています。

② 就労継続支援A型事業所で働く

「就労継続支援A型」は、福祉サービスの一つですが、事業所と雇用契約を結んで働くスタイルです。

そのため、法律で定められた最低賃金以上の給料が保証されます。支援員が常駐しており、仕事の進め方や職場でのコミュニケーションについて手厚いサポートを受けられるのが大きな特徴です。

一般企業で働くのはまだ少し不安だけれど、雇用契約を結んで安定的に働きたいという方におすすめです。A型事業所で経験を積み、自信をつけてから一般就労を目指す方も多くいます。

③ 就労継続支援B型事業所で働く

「就労継続支援B型」も福祉サービスの一つですが、A型とは違い、事業所と雇用契約を結びません。そのため、自分の体調や通院の都合に合わせて、週1日や1日数時間といった短い時間からでも働くことができます。

給料ではなく、行った作業に対して「工賃」が支払われるのが特徴です。

まずは働くことに慣れたい方や、自分のペースを大切にしながら社会とのつながりを持ちたい方に適した働き方です。作業内容は、軽作業や清掃、データ入力など事業所によって様々です。

④ 就労移行支援事業所で訓練し就職を目指す

「就労移行支援」は、実際に「働く」場所ではなく、一般企業への就職を目指すための「訓練」を行う福祉サービスです。

原則として最長2年間、事業所に通いながら、就職に必要なスキルを身につけます。例えば、ビジネスマナーやパソコンスキルを学んだり、自己分析を通じて自分に合った仕事を探したり、履歴書の添削や面接の練習をしたりと、就職活動を全面的にサポートしてもらえます。

就職経験がない方や、仕事から長期間離れていた(ブランクがある)方などが、準備を整えてから就職を目指すための場所です。

種類 雇用契約 収入 主な対象者
① 障害者雇用枠 あり 給料 一般企業で安定して働きたい方
② 就労継続支援A型 あり 給料(最低賃金以上) サポートを受けながら雇用されて働きたい方
③ 就労継続支援B型 なし 工賃 自分のペースで無理なく働きたい方
④ 就労移行支援 なし(訓練のため) なし(一部工賃あり) 就職のためのスキルや準備をしたい方

仕事の悩みはどこへ?障がい者の就労を支える相談先一覧

障がいのある方が働き始め、そして働き続けるためには、仕事の悩みや生活の不安を気軽に相談できる場所を知っておくことがとても大切です。

ここでは、障がい者の就労を支える主な相談先を4つご紹介します。一人で抱え込まずに、専門家のサポートを積極的に活用しましょう。

求人探しから相談できるハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は、仕事を探す多くの人が利用する場所ですが、障がいのある方向けの専門窓口が設置されています。

ここでは、障がいに関する専門知識を持つ職員や相談員が、一人ひとりの希望や能力、障がいの特性などを丁寧にヒアリングした上で、職業相談や求人紹介を行ってくれます。障害者手帳をお持ちでない場合でも相談は可能です。

また、障害者雇用に特化した求人情報を多数扱っているほか、応募書類の書き方や面接の練習など、就職活動全般にわたるサポートも受けられます。「まずはどんな仕事があるか知りたい」「自分に合う求人を紹介してほしい」という場合に、最初に訪れたい相談先です。

仕事と生活の両面を支援する障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)

「なかぽつ」という愛称で呼ばれる障害者就業・生活支援センターは、仕事と生活の両面から一体的なサポートを受けられるのが大きな特徴です。

就職に関する相談はもちろんのこと、安定して働き続けるために不可欠な、金銭管理や自己管理、住まいのことといった生活面での悩みについても相談に乗ってくれます。

就職後も、職場訪問などを通じてご本人と企業の間に立ち、働きやすい環境を整えるための調整役を担ってくれるなど、就職から職場定着まで、長期にわたる継続的な支援が魅力です。

「仕事だけでなく、日々の暮らしの不安も一緒に相談したい」という方にぴったりの身近な支援機関です。

職業リハビリテーションを提供する地域障害者職業センター

地域障害者職業センターは、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)が運営する、より専門的な支援を行う機関です。

ハローワークなどと連携し、専門的な職業リハビリテーションを提供しています。具体的には、カウンセリングや作業検査を通じて自分の得意なことや課題を客観的に把握する「職業評価」、働く上で必要な対人スキルや作業能力を高めるための「職業準備支援」、専門の支援員(ジョブコーチ)が職場を訪問して本人と事業主をサポートする「ジョブコーチ支援」などがあります。

「自分の強みや適性を専門的に評価してほしい」「働くためのスキルを身につけたい」という方にとって、心強い味方となるでしょう。

相談支援事業所や市区町村の障害福祉窓口

お住まいの市区町村の役所にある障害福祉担当課や保健福祉センターは、福祉サービスに関する最も身近な相談窓口です。

就労移行支援や就労継続支援といった福祉サービスの利用を考えている場合、まずはこの窓口に相談することから始まります。また、市区町村から指定を受けた「相談支援事業所」も重要な相談先です。

相談支援事業所では、相談支援専門員がご本人の希望や目標を詳しく聞き取り、どのようなサービスをどのように利用すれば良いかを一緒に考え、「サービス等利用計画」の作成をサポートしてくれます。福祉サービス全般に関する総合的な案内役として、様々な支援機関への橋渡しをしてくれる存在です。

これらの相談先は、それぞれ役割が異なります。ご自身の状況や相談したい内容に合わせて、最適な場所を選びましょう。一つの機関だけでなく、複数の機関が連携してあなたをサポートしてくれます。

相談先 主な役割 こんな人におすすめ
ハローワーク 障がい者向けの求人紹介、就職活動の相談 すぐに求人を探したい人、どんな仕事があるか知りたい人
障害者就業・生活支援センター(なかぽつ) 仕事と生活の両面からのサポート、就職後の定着支援 仕事だけでなく生活面の不安もまとめて相談したい人
地域障害者職業センター 専門的な職業評価、職業準備訓練、ジョブコーチ支援 自分の適性を客観的に知りたい人、働くための専門スキルを学びたい人
相談支援事業所・市区町村の窓口 福祉サービス利用の総合相談、サービス等利用計画の作成 どんな福祉サービスが使えるか知りたい人、サービスの利用を具体的に検討している人

障がい者が就職から定着まで利用できる!支援サービスと制度

無事に就職が決まっても、「長く働き続けられるだろうか」「職場で困ったことが起きたらどうしよう」といった不安はつきものです。

ここでは、就職活動の段階から就職後の職場定着まで、あなたが安心して働き続けるために利用できる支援サービスや制度をご紹介します。

就職活動を全面的にバックアップする就労移行支援

就労移行支援は、一般企業への就職を目指す障がいのある方が、就職に必要な知識やスキルを身につけるためのトレーニングを行う福祉サービスです。

事業所に通いながら、一人ひとりの希望や特性に合わせた個別支援計画のもとで、様々な訓練を受けることができます。

主な支援内容は次の通りです。

  • ビジネスマナーやパソコンスキルなどの職業訓練
  • 自己分析やストレスコントロールの方法を学ぶプログラム
  • 履歴書・職務経歴書の添削や模擬面接
  • 職場見学や実習の機会の提供
  • ハローワーク等と連携した求人探し

原則として最大24ヶ月(2年間)利用でき、就職活動の準備から内定獲得まで、専門のスタッフが二人三脚でサポートしてくれます。「働きたいけれど、何から始めたらいいかわからない」という方にとって、心強い味方となるサービスです。

長く働き続けるための就労定着支援

就労定着支援は、就職した後に長く安定して働き続けることを目的としたサポートです。就職してから6ヶ月が経過した方を対象に、仕事や生活に関する悩み相談に乗り、問題解決のお手伝いをします。

例えば、以下のような悩みが出てきたときに相談できます。

  • 仕事の進め方がわからず困っている
  • 職場の人間関係がうまくいかない
  • 生活リズムが乱れてしまい、遅刻や欠勤が増えてきた
  • 給料の管理や健康管理に不安がある

支援員が定期的にあなたと面談したり、あなたの許可を得て会社の上司や同僚と話し合ったりして、職場環境の調整を行います。就職はゴールではなく、あくまでスタートです。

このサービスを利用することで、就職後の不安を解消し、安心してキャリアを築いていくことができます。利用期間は最大3年間です。

障害特性に合わせた働き方を実現する合理的配慮

合理的配慮とは、障がいのある方が職場で働く上でのバリア(障壁)を取り除くために、会社側が行う配慮や工夫のことです。2016年に施行された障害者差別解消法により、企業には合理的配慮を提供することが義務付けられています。

大切なのは、一方的に配慮を待つのではなく、あなた自身が「どのような配慮があれば働きやすいか」を具体的に伝えることです。以下に配慮の例をまとめました。

障害の種類 配慮の具体例
身体障害
  • 出入口をスロープにする、ドアを自動ドアにする
  • 机の高さや配置を調整する
  • 通勤ラッシュを避けるための時差出勤を認める
  • パソコンの音声入力ソフトや拡大鏡を用意する
知的障害
  • 写真やイラストを使った作業マニュアルを作成する
  • 作業手順を細かく分け、一つずつ指示を出す
  • 担当業務を限定し、繰り返し練習する時間を設ける
  • 困ったときにすぐに質問できる担当者を決めておく
精神障害
  • 体調に合わせて休憩が取れるようにする
  • 短時間勤務から始め、徐々に勤務時間を延ばす
  • 人目に付きにくい静かな席を用意する
  • 定期的に上司や支援員との面談時間を設ける
発達障害
  • 口頭だけでなく、文章やメールでも指示を伝える
  • 業務の優先順位や期限を明確にする
  • 感覚過敏に配慮し、イヤーマフの使用を許可する
  • 急な業務変更を避け、見通しを立てやすくする

これらの配慮はあくまで一例です。自分の特性を理解し、必要なサポートを会社に伝えることで、能力を最大限に発揮できる職場環境を作っていきましょう。

短期間試して働けるトライアル雇用制度

「この仕事が自分に合っているか不安」「働いた経験がなくて自信がない」という方におすすめなのが、障害者トライアル雇用制度です。この制度は、ハローワークなどの紹介により、原則3ヶ月間、企業で実際に働きながら仕事内容や職場環境との相性を確認できるものです。

お試し期間中に、あなたは仕事への適性を判断でき、企業側はあなたの働きぶりを理解することができます。お互いのミスマッチを防ぐことが大きな目的です。

期間終了後、あなたと企業の双方が合意すれば、そのまま正社員などとして本採用に至る道が開かれています。未経験の職種に挑戦するきっかけとしても活用できる制度です。

見学できて長く続く!定着率の高い「ファーマーズマーケット」

見学・体験ができて、働きやすさと定着率の高さが特に注目されているのが農業型障害者雇用モデルの「ファーマーズマーケット」です。

ここでは、一人ひとりの得意・不得意を踏まえた作業分解で無理なく取り組める職場づくりがされています。また、初心者でも始めやすい軽作業中心で、安全に働ける環境が整っています。自然の中での仕事は生活リズムを整え、責任感や達成感を育む効果も期待できるでしょう。

実際、利用者の定着率は95%という高い実績を誇り、「自分に合った働き方」を見つけやすい点が大きな魅力です。

農場見学を通じて、作業内容や雰囲気を実際に感じられるのも大きなメリットです。気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

障がいがあっても、支援を受けながら働く道はたくさんあります。

一般企業で働く障害者雇用枠や、自分のペースを大切にできる就労継続支援など、自分に合った働き方を選べます。大切なのは、一人で悩まないことです。

ハローワークや地域の支援センターなど、専門の相談先が必ずあなたの力になってくれます。この記事で紹介した制度やサービスを活用し、自分らしい働き方を見つける一歩を踏み出してみましょう。

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