麻企画とは

ごあいさつ

2011年3月11日の東日本大震災より、数ヶ月が経ったある日、茨城県、福島県でボランティア活動を行っておりました私の友人から北茨城市のある営農組合より原発事故の影響で、従来の土耕栽培の生産活動に関する困窮から、水耕栽培を検討しており、弊社、株式会社ファーマーズマーケットへ被災地での農業復活の為に水耕栽培の資材と生産技術の提供を求められました。また、これと時を同じくして私の親戚達の居住地である福島県相馬市からも同様の要請を受けました。
しかし、如何に水耕栽培に拠る生産物であっても、不幸にして原子力発電所の隣接地域ではいわゆる風評被害により、「口に入れる食物としての農業生産物」の販売は困難であると判断し、この依頼をお断り申し上げました。
しかしながら、農業生産に一生を通じて携わって来た人々にとって、今から他の職業に就くことは大変に困難であるばかりか、被災地では仕事そのものが無く、多くの被災住民が困窮している現状から、「口に入れない農業生産物」を模索致しておりましたところ、私の友人よりご紹介頂いた、栃木県にて先祖代々、8代に渡り「麻」を生産している大森由久さんの「昨今、生産が間に合わずに大変に忙しい。」との言葉を思い出し、早速、栃木の大森さんを訪問し「麻の現状」に関する知識を頂戴して参りました。


株式会社ファーマーズマーケット
金地 辰旺